婚活界隈でも話題になっていた
小説「傲慢と善良」を読んだので感想を書いてみます。
あらすじやネタバレの可能性があるので、まだ読んでいない方で内容を知りたくない方はこの先は読まないようにご注意ください!
30代のマッチングアプリでの婚活がリアルな感じで描かれている小説なのですが、読んでいて自分にも当てはまるような気がして、心にぐさぐさと突き刺さり苦しくなる場面もありました。
例えば婚活で出会った相手に対して「すごく良い人そうだしきっと結婚相手に選ぶとしたらこんな人が良いと思う。この人を好きになれたらどんなに良かったことか。」と思ったこともあります。
婚活で言う「ピン、とこない」の正体は無意識に自分につけている値段があって、その値段に見合う相手がこなければピンとこないということ。皆さん自分につけている値段は相当に高い。という内容があるのですが、納得できるようなようなできないような複雑な気持ちになりました。
私は相手に対して、値段や点数という観点では見ていませんでしたが、やっぱり意識していなくても見た目や仕事、年収などのスペックがプロフィールで公開されている婚活という場で出会う限りは、少なからず男性女性ともに相手を選ぶ基準にはなっているし、お互いに評価し合っているのは事実だと思います。
自分の値段を高く見積もっていて、それで見合う相手に出会えていない。というのはちょっと違うのかなと思いました。
まあ、、小説なので。エンターテインメントとして楽しみましょう!
とはいえアプリでの婚活の話となれば自分のことと照らし合わせてしまうのは仕方ないですよね。
う~ん、自分に当てはまるところもあるなと、、
私はここまできて妥協して結婚したくないと思っているし、相手を好きになれるストライクゾーンはすごく狭いと思うので、自分のスペックの割に変にプライド高いところは真美と似てると思ったし、それなのに高望みしているのかと思えたり、相手のことを好きになれずに悩んだり、読んでいて苦しくなる場面もありました。
後半、真美がボランティアしに失踪したあたりからは正直読んでいて違和感が半端なかったです。
そこで一緒になった年下男性の好意に対しても、どこか上から目線な対応に思えたし、最後の終わり方にかけては、これはないかもと正直強引な終わり方に思えました。
あくまで個人の感想なので、思ったままを書きます。
二人が再開して結婚するわけですが、「結婚は二人の問題ではない」と思いました。
結婚したら相手の家族は義理の両親になるわけですし、相手の友達だって自分は会わないようにはできるかもしれませんが、相手と友達は変わらずに友達の関係は続くでしょう。
架の女友達には一生、自作自演の白々しい嘘をついてまで結婚にこぎつけた痛い女とか、わざとらしいあざとい女とか釣り合ってないなどと、ずっと言われ続けるでしょうし、真美のしたことの事実は消えないわけで架と結婚すれば一生そのことはつきまとうまずなのに、この先二人だけの世界で生きていくわけじゃないんだからと思いました。
真美はしばらく違う知らない土地で暮らしていたけども、架にはそのままの生活があるわけで、二人のことを誰も知らない土地へ引っ越すでもない限り、仕事もやめてしまった真美は架を頼って生きていくしかないので、今まであった周りの問題はまた当たり前に目の前に出てくるわけだよね、と思えてなんだかお花畑すぎる展開と終わりにかけての雑なスピード展開だと思ってしまいました。
正直、終わり方は違う方が良かったなと思いました。
なんだかんだ最後まで読んでみましたが、
まとめると、、主人公である真美については、30代、非正規雇用、低収入、恋愛経験ほぼなしで処女、世間知らずの箱入り娘。おしとやかで控えめな感じだけど実際はプライドが高くて友達やお見合いで出会った相手のことを下に見ていて相当こじらせている、無職になっちゃったけど、最後はアプリで出会って付き合った初めての相手だったハイスぺでイケメンの男性が迎えにきてくれてプロポーズされて結婚するという話でした。
あ〜はいはい。結局そちら側の話でしたか、とシラケてしまいました。笑
きっとこの本を読んで、こんな感想を持ってしまう私が痛い女なのだと思います。
とは言え私の婚活が上手くいかない理由を改めて考えさせられるきっかけにもなったし、婚活している人はきっと思うところや新たな気づきがあったり、心に突き刺ささって苦しくなる場面もあるかと思いますが、自分の婚活を振り返るきっかけにもなる一冊だと思います。
特に30代40代の婚活している方はぜひ一度読んでみることをおススメします!
Amazonはこちら↓
新品価格 |
楽天はこちら↓
価格:850円 |
コメント